日本式天気記号Wikipedia
各天気の多い順 各天気の多い地点 自動観測による天気の判別 自動観測通報と天気
種類読み記号説明
快晴かいせい快晴(日本式天気記号)全雲量が1割以下で、降水などがない状態。

* 地点によっては出現しない 

晴れはれ晴れ(日本式天気記号)全雲量が2割以上8割以下で、降水などがない状態。
くもりくもり曇り(日本式天気記号)曇り。全雲量が9割以上であって、見かけ上、中・下層の雲が上層の雲より多く、降水などがない状態。
あめ雨(日本式天気記号)直径0.5mm以上の雨滴が降る状態。
霧雨きりさめ霧雨(日本式天気記号)直径0.5mm未満の小さな雨滴が降る状態。

* 地点によっては出現しない 

雨強しあめつよし雨強し(日本式天気記号)雨が強く降る状態。
にわか雨にわかあめにわか雨(日本式天気記号)一時的に雨が降る状態。

* 地点によっては出現しない 

ゆき雪(日本式天気記号)雪が降る状態。
雪強しゆきつよし雪強し(日本式天気記号)強く雪が降る状態。
にわか雪にわかゆきにわか雪(日本式天気記号)一時的に雪が降る状態。

* 地点によっては出現しない 

みぞれみぞれ霙(日本式天気記号)霙。雨と雪が混在して降る降水。
あられあられ霰(日本式天気記号)霰。雲から落下する白色不透明・半透明または透明な氷の粒で、直径が5mm未満のもの。

* 地点によっては出現しない 

ひょうひょう雹(日本式天気記号)雹。雲から落下する白色不透明・半透明または透明な氷の粒で、直径が5mm以上のもの。

* 地点によっては出現しない 

かみなり雷(日本式天気記号)雷電(雷鳴および電光)がある状態。

* 地点によっては出現しない 

雷強しかみなりつよし雷強し(日本式天気記号)激しい雷電。

* 地点によっては出現しない 

きり霧(日本式天気記号)微小な浮遊水滴により視程が1km未満の状態。
煙霧えんむ煙霧(日本式天気記号)視程が陸上でおよそ100m、海上で500m以下の霧。
ちり煙霧ちりえんむ塵煙霧(日本式天気記号)塵煙霧。塵・砂・火山灰・黄砂などの乾いた微粒子により視程が2km未満となっている状態。

* 地点によっては出現しない 

砂じんあらしさじんあらし砂塵嵐(日本式天気記号)砂塵嵐。砂嵐。空中の砂塵により、見通しが著しく低下する。砂漠などの乾燥地域に於いて発生する。

* 地点によっては出現しない 

地ふぶきじふぶき地吹雪(日本式天気記号)地吹雪。積もった雪が、風によって吹き上げられた状態。

* 地点によっては出現しない 

天気不明てんきふめい天気不明(日本式天気記号)天気を観測しない/できないなど。中国(香港を除く)の観測地点では、近年、天気を報告しない傾向にある。南鳥島は天気の入電はない。 富士山は富士山測候所が2004年に廃止となり、以後、気温のみの入電である。
気圧はhPa(ヘクトパスカル)、気温は℃(摂氏)。
2020年1月1日以降のデータ。
地点によっては出現しない天気がある。
中国(香港を除く)の観測地点(長春,北京,大連,青島,上海,武漢,アモイ)では、雨や雪を除き、天気を報告しない(=天気不明)傾向にある。
南鳥島は天気の報告はない(=天気不明)。
富士山は、2004年に富士山測候所が廃止され富士山特別地域気象観測所となり、以後、気温のみの入電である。
日付または地点の黄色は、代替地点であることを示す。

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各天気の多い順 2020年以降(97,254件)
各天気の多い地点
天気%
晴れ37,69238.76
くもり26,39127.14
天気不明15,33115.76
8,4258.66
快晴 *5,0715.21
にわか雨 *1,3211.36
1,0101.04
にわか雪 *6380.66
みぞれ3020.31
2390.25
*2010.21
霧雨 *1980.20
雨強し1870.19
地ふぶき *1620.17
煙霧410.04
雪強し220.02
あられ *140.01
雷強し *40.00
ひょう *30.00
砂じんあらし *20.00
ちり煙霧 *00.00
「天気不明」には「入電なし」も含む。
* 地点によっては出現しない。
ちり煙霧」は非常にレアで、おそらく10年以上出現していない。

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自動観測による天気の判別
[晴れ/くもり]:気象衛星観測による雲の有無等を推定した情報及び日照時間の観測による前1時間日照率に基づき判別する。気象衛星観測による雲の有無等の情報を取得できない場合は、前1時間日照率から判別する。夜間など日照時間を観測していない時間帯は、気象衛星観測による雲の有無等の情報のみから判別する。「快晴」は出現しない。

[雨/雨強し/みぞれ/雪/雪強し]:感雨器により降水現象を観測した際に、気温および湿度の観測値から判別する。降水現象が観測されない場合や、気温、湿度の観測が欠測となった場合は、降水種別は判別されない(=判別不可)。「霧雨」「にわか雨」「にわか雪」「霰(あられ)」「雹(ひょう)」は出現しない。

[雷]:半径40kmの範囲を対象として、雷監視システム(LIDEN)による対地雷及び雲間雷の観測結果と、気象レーダー観測による対流セルの情報を組み合わせて判別する。「雷強し」は出現しない。
地点都道府県自動判別項目自動観測通報
晴れ/くもり雨/みぞれ/雪
石垣島沖縄県
那覇沖縄県
南大東島沖縄県
名瀬鹿児島県
鹿児島鹿児島県
福江長崎県2009年10月1日
厳原長崎県2009年10月1日
足摺岬高知県2007年10月1日
室戸岬高知県2008年10月1日
松山愛媛県
浜田島根県2007年10月1日
西郷島根県2008年10月1日
大阪大阪府
潮岬和歌山県2009年10月1日
八丈島東京都2009年10月1日
大島東京都2009年10月1日
御前崎静岡県2010年10月1日
銚子千葉県
前橋群馬県
小名浜福島県2008年10月1日
輪島石川県2010年10月1日
相川新潟県2007年10月1日
仙台宮城県
宮古岩手県2007年10月1日
秋田秋田県
函館北海道
浦河北海道2009年10月1日
根室北海道2010年10月1日
稚内北海道
父島東京都
南鳥島東京都天気は報告しない
富士山静岡県天気は報告しない
上表からも分かるように、全ての天気が出現する可能性があるのは、日本では(黄色背景で示す)「那覇」「鹿児島」「大阪」「仙台」の4地点のみとなる(どの項目にも〇がない=自動判別ではない地点)。

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自動観測通報と天気
日本国内では、測候所の自動観測化(=無人化)が進んでいる。

自動観測通報導入地点(16地点)
・2007年10月1日:足摺岬浜田相川宮古
・2008年10月1日:室戸岬西郷小名浜
・2009年10月1日:福江厳原潮岬八丈島大島浦河
・2010年10月1日:御前崎輪島根室

これらの地点の天気については、以下のように変更となっている。
有人観測自動観測
快晴晴れ
晴れ同左
くもり同左
同左
霧雨同左
雨強し同左
にわか雨同左
同左
雪強し同左
にわか雪同左
みぞれ同左
あられ同左
ひょう同左
(雷は判別しない) [注]
雷強し(雷は判別しない) [注]
同左
煙霧同左
ちり煙霧煙霧
砂じんあらし煙霧
地ふぶき(雪と区別しない)
天気不明同左
注:雷の自動判別が可能な地点では出現するが、「雷強し」はなく「雷」となる。

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結局どういうこと?
気象通報に於いて、多数の天気の種類があるが、自動観測や自動判別により、その多くは出現しなくなっている。だが、海外の地点では目視観測であるために出現するので、不均衡となっているのが現状。
日本で全ての天気が出現する可能性があるのは「那覇」「鹿児島」「大阪」「仙台」の4地点であるが、これらの地点も、いずれ自動化される可能性がある。
「砂じんあらし」や「ちり煙霧」などのレアな天気は海外の地点に期待することになるが、中国(香港を除く)の観測地点(長春,北京,大連,青島,上海,武漢,アモイ)では、近年、天気を報告しない傾向にあるので、その天気であっても報じられるかは不明である。

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